人生を「辞める」事を、希む。


全てを、「諦める」事を、希む。





Reset






人生はゲームじゃない。


スイッチを押して、
電源を切って、
もう一度立ち上げて、
セーブしていたところからやり直すことなんて出来ない。


気に食わないからって、「リセット」のボタンを押す事は、誰にも出来はしない。


そう、誰にも。






「…辛くても生きていくしかないじゃない」


そう言って、微笑んで。

君は何処を見ているの。


誰よりも人生を「辞める」事を希んでいるのは、君でしょう。




 手、
伸ばせば、
   触れる前に、
  消えてしまいそうな、
君の存在。





「…生きていけんの?そんなんで」
「…どうだろ。生きていくつもりでは、いるけど」


ほら、また、微笑んで。

その儚い笑みは、すぐ壊れて消えていく。

壊れる度に仮面つけ直して。

どうしたいの。




 少し、
前へ進めば、
   そのまま空飛んで、
 この世界から、
     消えてしまう。





「…どうすんだ?」
「どうもしない」
「いいのか?このままで」
「…じゃあ、どうしろって言うの」



人生を、やり直したいと。

君は本気で思っているのだろうと。


そう、思いながら。

それを許されない「人間」の生涯。




…それをわかっているから、

君は無理して笑うんだ。




泣いて、

喚いても、


誰も君を責めないよ。


それは、恥ずかしい事じゃない。




「…生きていく、んだろ?」
「…死ぬ気は、ないけど?」
「じゃあ、泣けば?」
「…」


ふ、と君が笑って。


その笑顔が消えて。

今度は、仮面を被らなかったね。




人間の人生には、

リセットボタンは、なくて。


それ故に、

辛い事も全て飲み込んで、

君は綺麗になっていく。















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